2018年の舞台始まりは、四国は香川県高松市からスタートした。
そして、この2018年の締めくくりとなった舞台も同じく香川県高松市の初めての野外舞台
「栗林公園」での参加をさせていただく事に。
音楽家であり舞台ではいつも音楽監督や演出と総合的に監督していただいていて、
2018年は本当にたくさんの舞台や音楽制作をご一緒させていただいた、岡野さん。
当日の朝の笑顔が清々しかったのが印象に残っている。
栗林公園は、以前から噂では聞いていたものの、実際に訪れると紅葉がピークでお庭の造形や行き届いた管理もあって、見事な世界が目に飛び込んできて、遠い昔の人々の感性を時を超えて「美」を通して繋がった様で、とても不思議な感覚になった。
また、場の空気感がとても清らかに感じられて、居るだけで清められて行く様な
心地に。
本番までの間、お庭の紅葉に出会いにぐるりとお散歩。
岡野弘幹さんの音楽が聞こえてくる様な程、その風景がもうすっかり
スタンバイ、リハーサルして居るみたい!
舞台のテーマは「空海と真名井御前」。
空海としての役割をイダキ奏者のKnobさん。
Knobさんとは2018年は、3月3日の椿大神社での奉納舞台、新橋のアトムCSタワーではジュエリー作家の山下易夏さんのエキシビジョンの場開きにて、そしてうさとさんの
イギリスツアーでもご一緒したりとたくさんのご縁をいただいていました。
二つの目、二つの耳以外でも見聞きして居る様に、絶妙な響の波を描いていただけた印象があって、とても安心して「間合い(舞)」に居られる。
真名井御前は、毎年7月に天橋立の海の上にて舞続けてくる中、やはりどうしても
存在の噂は耳に届いて居て、空海とのご縁もまたどこからも囁かれて居て
今になっても語り継がれて居るその魂の働きはなんなのだろう、、
と気になりなって居たひとつだった。
そんな真名井御前の配役を賜り、舞台へ上がらせていただきました。
舞台上には大太鼓がお月様の様に、
そして、それを打ち響かせるは友岡宣仁さん。
友岡さんとは、2018年の始まりの舞台「響命」からのご縁で、夏の天河奉納舞台、代々木のyes!にもご一緒させていただいた。
迷いを解き放つ様な響。
音楽監督には岡野弘幹さん。
長い月日を重ねて幾度も、今日のこの時へ導いてきていただいたのだと
全貌を知り、気持ちに感謝がこみ上げて来て、「悔いない舞台を」を、とあらためて
心へ聞かせた。
最高の舞台スタッフの裏支えもあって、終始、集中しての舞台。
どうしてだろう、、、不思議と確かに音楽は流れていたのに、全て無音に聴こえていた
様な感覚であの場所に居たのです。
そう、「夢」の様に情景や全てを把握して居るのに「音」がない。
そんな夢に近い感覚に。
額に一粒の雨の落ちてきて、夢は現実であると気がついたのでした。
音楽は音波そのものになって、場と全てと融合し変容し
波動として時空の扉を開いて行った。
響の余韻に包まれて、2018年の舞台が締め括られました。
素晴らしい音楽と共に舞を通して、存在できる事、全ての全てと
響きあえる命で居られる事に、感謝いっぱい。
また、いつかどこかで。
感謝