はじめよう。美しいあの場所へ、迷子にならぬ様、ワタシへの道標となる様に。

瞳に映る生命の息吹、耳から観える生命の動き、感じる景色。繋がる精神の緒。

脈脈と繋がるこれまでこれからのど真ん中。感じるままに三輪福綴りに記して行こう。


2021年8月14日土曜日

実用の美への共鳴


展示作品をお天気を望みながら少しづつ染めている。
今年もナチュラルハーモニックプランツさんよりお声かけいただき
ありがたい気持ちと、昨年より1ミリ程成長していたらいいなあと
少し背伸びして、シンプルながら生地をひたすらに染め重ねる日々。
今年は、紫に近い程の藍の重ねの色となって来ているものも
誕生し、藍のノリがいいもの、ゆっくりのものと同じ生地でも
オリジナル感が見えてそこがまた嬉しい。
手ぬぐいも勢いと夢中さが相まって20回以上の染め重ねになってきた。
同じ手ぬぐいでもこれだけ重ねると重みが違ってくるよう。
藍は世界で一番古い染色との事も耳に目にする。
それはどうあれ、これまでの歴史から
この藍染めを必要とし、繋いで来た先人達に感謝と
それ以前に、染めをしている最中にはその古き先人たちと
まるで話をしているような感覚になってくる時もある、、
気がする。
「色」と言う神秘だけではなく、そこに秘められた藍の薬効というか
作用は、ただ単純に色を楽しむという現代の感覚とは違う
もっと生命に近いところでの必要性が暮らしにあったのだと
感じる。目の前に現れる色や風合い。その以前にある自然界からの
旅路、関係、循環。
頭で読み解こうとすると解けない領域へもっと自由に泳いで行きたい。